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セクター 自動車・バイク

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自動車・バイクセクターに係る法令としては、様々な角度から整理することができます。

■ 自動車やバイク、その部品を製造する工場・施設に係る法令
■ 製品としての自動車やバイク、部品に係る法令
■ 走行や試験に係わる交通規制
■ 運転規制
■ 保険・保証制度 など

製品・部品・部材

製品としての自動車やバイク、その部品に係る規制として、各製品の安全規制、規格、通信機器や無線通信に係わる規制、修理に係わる規制、ラベル表示や情報提供、排ガス規制、燃費規制、関連税制、自動車エアコンからのフロン回収規制、自動車リサイクル規制などが挙げられます。

特に、排ガス・燃費規制は、地球温暖化対策や大気質改善を背景に、年々厳しくなる傾向にあり、各国がそれぞれ規制を敷いています。さらに、電気自動車やハイブリッド車、燃料電池車等のエコカーの普及拡大により、ガソリン車やディーゼル車に対する規制強化、ひいては段階的な販売禁止政策まで打ち出されており、大きな転換を迫られている産業セクターの一つでもあります。エコカーに用いられる電池を焦点とする新たな規制要件の登場もトレンドの一つです。

工場・施設

工場・施設に係る法令については、他の製造業セクターと同様、工場から排出されるものに対する規制(大気・水・土壌・温暖化対策)や省エネ規制、騒音規制、化学物質規制、廃棄物規制などが存在します。自動車用コーティングプロセスに係わる規制や、修理・メンテナンス施設からの排出規制など、様々な規制が存在します。

走行・試験・交通

走行や試験に係わる交通規制も挙げられます。一般的な交通法令から、自動車の重量や寸法を制限するもの、特定の車両の走行にレーンやゾーンの指定を設けるもの、登録やナンバープレートに係わるもの、積載や牽引に係わるものなども挙げられるでしょう。

運転規制

運転や運転者に焦点を当てると、運転免許、長距離運転における労働条件、自動運転などに係わる規制も挙げられます。危険物輸送の場合の許可制度などもここに含まれるでしょう。

保険・保証制度

自動車に係わる保険や保証制度も挙げられます。強制加入保険・任意保険のほか、製品や部品の保証制度などがあります。

参考:日本の産業分類|輸送用機械器具製造業

<Source:総務省の統計データをもとに当社で作成>

参考:輸出統計

自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)

後述の国際協定に基づき、規則の制定・改正作業を行う組織が「自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)」です。国連欧州経済委員会(UNECE)のもとに設けられているこの組織は、次の専門部会を有しています。

-安全一般(GRSG)
-衝突安全(GRSP)
-自動運転/自立走行/コネクテッド・ビークル(GRVA)
-排出ガスとエネルギー(GRPE)
-騒音とタイヤ(GRBP)
-灯火器(GRE)

国連協定規則(UN Regulation)と世界統一技術規則(UNGTR)、国連規定(UN Rule)

「国連協定規則(UN Regulation)」と「世界統一技術規則(UNGTR)」とは、1958年や1998年の協定に基づくものです。1958年の協定に基づくものが 「国連協定規則(UN Regulation)」 、1998年の協定に基づくものが 「世界統一技術規則(UNGTR)」 として知られています。

国連協定規則(UN Regulation)

国連協定規則には、車両、そのシステム、部品および機器に関する安全および環境面の規定が含まれおり、性能を重視した試験要件や行政手続きも含まれています。後者は、車両のシステム、部品および装置の型式承認、生産の適合および締約国によって付与された型式承認の相互承認について規定しています。

1958年の協定は第3版となりますが、締約国には欧州各国をはじめ、日本、ロシア、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、タイ、マレーシア、韓国、トルコなどが確認できます。他方、中国と米国の名前は締約国の中に確認できません。(2021年確認時点)

車両や車両に装備され又は使用される機器及び部品に関する調和技術国連規則の採択並びにこれらの国連規則に基づいて与えられる承認の相互承認の条件に関する協定(改訂3版)

Agreement concerning the Adoption of Harmonized Technical United Nations Regulations for Wheeled Vehicles, Equipment and Parts which can be Fitted and/or be Used on Wheeled Vehicles and the Conditions for Reciprocal Recognition of Approvals Granted on the Basis of these United Nations Regulations (Revision 3)

世界統一技術規則(UNGTR)

UNGTRには、世界的に調和された性能関連の要求事項と試験手順が含まれており、世界の自動車産業、消費者およびその団体に対して、予測可能な規制の枠組みを提供しています。国連協定規則とは異なり、UNGTRには、型式承認及びその相互承認に関する管理規定は含まれていません。

1998年の協定では、米国、カナダ、中国、インドなどが締約国に含まれております。(2021年確認時点)

車両、車両に搭載可能な機器および部品に関する国際的な技術規則の制定に関する合意

AGREEMENT CONCERNING THE ESTABLISHING OF GLOBAL TECHNICAL REGULATIONS FOR WHEELED VEHICLES, EQUIPMENT AND PARTS WHICH CAN BE FITTED AND/OR BE USED ON WHEELED VEHICLES

国連規定(UN Rule)

国連規定(UN Rule)とは、使用中の自動車の定期的な技術検査に関するものです。締約国は、国連規定に基づいて付与された国際検査証明書を、一定の条件下で相互に承認するものとされています。 これは1997年の協定に附属するものとなります。

車両の定期的な技術検査のための統一条件の採用及びその検査の相互承認に関する協定

Agreement Concerning the Adoption of Uniform Conditions for Periodical Technical Inspections of Wheeled Vehicles and the Reciprocal Recognition of Such Inspections UN Regulation・UNGTR・UN Rule

規則・規定は各協定に附属するものとしての位置づけとなります。

■ 国連協定規則(UN Regulation)|Regulation 0 ~ 180
■ 世界統一技術規則(UNGTR)|No. 1 ~ No.21
■ 国連規定(UN Rule)|Rule 1 ~ 4

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